日東電工ベースマテリアルって、どんな会社なんだろう。その謎に答えるべく、精鋭のメンバーを集めました。新卒2年目の若手から、30代の中堅社員まで。メーカーであるこの会社の、肝となる開発部門に身を置いたことのあるメンバー。会社について、働く人について、テープについて、そして未来について。会話のやりとりから、先輩後輩の人間関係も垣間見られる対談になりました。
DIALOGUE 1
Nittoグループの大きな知見と、
コンパクトな機動力を
あわせ持つ会社。
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TOMOYA -
開発の関係者が集まりましたね。
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DAISUKE -
開発は若手が多いからね。先輩後輩の良い関係性を求職者にアピールしたいね。
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TAKUYA -
若手は仲いいですよね。休日を利用して、BBQに行ったりしますもんね。
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DAISUKE -
若手だけじゃなくて、上司ともみんな仲いいですよ!
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一同
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笑
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DAISUKE -
さて、日東電工ベースマテリアルがどんな会社かを伝えよう。
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TAKUMI -
はい。粘着テープの企画・開発・製造を行い、それを販売する会社です。独自の工場は持たずに、Nittoや協力関係のある海外工場に生産委託を行いながら製造をしています。
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YASUAKI -
つまりアイデア次第でなんでもできる会社です。
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DAISUKE -
会社自体はコンパクトなので、裁量もあるから独自に動ける。何かの決定のために時間がかかり過ぎることもないよね。
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YASUAKI -
それにNittoグループは各所にそれぞれの分野に長けた人がたくさんいるから、そういう人たちにアドバイスをもらえたりする。グループのつながりを感じられますね。
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TAKUYA -
僕は先輩のフォローが手厚いな、と感じました。
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DAISUKE -
特に開発はマニアックな仕事だから、スキルを伸ばすためには先輩がしっかり付いていないとね。
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TAKUMI -
開発以外の、例えば営業はどんなフォローが厚いんですか?
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DAISUKE -
営業はカスタマーセンターや品質管理がバックアップしている。見積もりや品質関連書類の提出とか、いろいろな面でサポートしてくれる。本社と連携してお客様の対応をするチームのようなものだね。
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TAKUYA -
開発は、若手問わずアドバイスをもらえる体制ですよね。
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TOMOYA -
そう、僕は8年目だけど、今でも上司からアドバイスを貰ったりしているもんね。
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一同
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笑
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TAKUYA -
フォローの体制が手厚いってことをアピールしたいだけですよ!
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YASUAKI -
でも確かに。この仕事は忙しさの波があって私も開発に所属していた当時、一人じゃ捌ききれないときは、先輩後輩に関わらず、メンバーみんなにとても助けられました。
DIALOGUE 2
後輩の仕事を
先輩が守ってくれるから、
後輩が自然と先輩を助ける
文化が育つ。
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DAISUKE -
日東電工ベースマテリアルにはどんな先輩がいるのか紹介しよう。
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TAKUYA -
TOMOYA先輩の話をしてもいいですか?
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TOMOYA -
また?笑
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一同
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笑
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TAKUYA -
TOMOYA先輩から引き継いだ仕事で大変なときがあって。タイの協力会社との打合せに向けて、慣れてない英語のメールのやりとりや資料をつくるのに苦労していたんです。そのとき、TOMOYA先輩が打合せのための通訳のアポをとってくれたり、海外担当の営業部への資料提供もサッとこなしてくれたりして、ほんとに助けてもらいました。
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DAISUKE -
いい先輩だね〜
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TOMOYA -
初めて任せる仕事だったので、100%できるのは難しいので、助けがいるだろうポイントで事前に準備はしていました。もちろん仕事はTAKUYAくんに主導してもらいたかったので、足りないところをフォローしただけです。
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DAISUKE -
しっかりと考えていたんだね。
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TOMOYA -
助けてくれたと言ってくれてますけど、僕もTAKUYAくんには足りないデータの補足や製品の評価など日頃の仕事で、かなり助けてもらっていますよ。
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YASUAKI -
僕もDAISUKE先輩といっしょに開発をやっていたころの話を。その製品の評価を大量にやらないといけないときがあってお手伝いをしたんですよね。そしたらその仕事が終わった後に焼肉を奢ってくれて。この程度でご馳走してもらえるなら喜んでやろうと思いましたよ。まあ、奢ってくれたのはここにいない先輩ですけど。
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DAISUKE -
おれのエピソードじゃないんかい!
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YASUAKI -
あはは、でも一緒に焼肉いきましたよね?
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DAISUKE -
あれ〜覚えてないな。でもその先輩には俺もたくさん助けてもらったよ。ミスを先輩責任だといって守ってくれた。
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TAKUMI -
僕は、グループ内でいろいろな方とタッグを組んで仕事をさせてもらいましたが、辛いこともなかったし、どの先輩もやさしくて、おもしろい先輩も多いです。良い社風なんじゃないでしょうか。
DIALOGUE 3
基材と粘着剤の組み合わせ。
そのミクロの世界に
技術が詰まっている。
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DAISUKE -
粘着テープの開発について話をしようか。
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TAKUMI -
粘着テープは基本、ベースとなる基材と接着する粘着剤の組み合わせです。その組み合わせで様々な用途の粘着テープを開発しています。
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TOMOYA -
最終的に製品になるのはひとつだけど、そのために100種類以上の配合や設計を考える場合もある。
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DAISUKE -
それを一つひとつ評価していくのが大変なんだよね。
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YASUAKI -
気温0℃の部屋で粘着性はどうなのかを防寒着を着てテストしたり、40℃の暑い中でやったり。結果の報告は○×だけだったとしても、その過程はけっこう時間がかかる。
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TAKUYA -
評価する時間があまりとれないときもありますが、そういうときはみんなで協力してやる場合もあります。
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DAISUKE -
肉体労働の側面もあるよね。知力と体力の仕事。
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TAKUMI -
基材と粘着剤の組み合わせだけ、というと単純ですけど、背面の処理や基材と糊の間に一層、二層とある。そのミクロな世界に技術が詰め込まれているのが凄いです。
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TAKUYA -
テープを引っ張り出すときに、剥がれやすくするために塗る材料もあるんですよね。引っ張り感が軽すぎても重すぎてもダメ。軽すぎると、テープを貼る機械の中で空転してしまう。重すぎると、剥がれる音がうるさくなってしまいます。
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YASUAKI -
同じ材料を同じ配合で混ぜても、同じ製品にならない。その日の湿度や気温で変わる。現場の職人によっても違う。一定の水準には入るけど、まったく同じものにはでき上がらない。テープは生き物みたいなものです。
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DAISUKE -
お客様から求められている製品基準はとても高い。その要求に応えられる製品を提供している。大変さはあるけど、製品には自信があります。
DIALOGUE 4
じつは、みんなの暮らしのなかに
たくさん使われている
粘着テープたち。
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DAISUKE -
粘着テープの魅力って何だろう?
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TOMOYA -
入社する前は、テープはダンボールをとめるもの。あとセロハンテープ。そのくらいのイメージしかなかったです。
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一同
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うん、うん。
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TOMOYA -
でも、入社してみると、あんなところにも、こんなところにも使われているんだってことを知りました。
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DAISUKE -
TOMOYAくんが開発した、大手家電メーカーのあの製品も意外な製品だよね。
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TOMOYA -
家電製品の仮止めのテープですね。家電の駆動部などが動かないように止めておくテープ。メーカーの要求品質が厳しくて苦労したんですけど、メーカーに採用頂き実際に家電量販店で見たときは感動しました。
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YASUAKI -
BtoBの製品だからあまり使われているところを見ることはないけど、とんでもなくいろんなところで使われているんだよね。
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TAKUMI -
みんな知らないけど、いろんな製品があるんですよね。
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YASUAKI -
たまごパックに使われているのも感動したな。あのパックの開け口にあるオレンジ色を帯状のもの。あれもテープなんだよね。テープがミシンの糸を巻くボビンのようになっていて、少しずつズラしながら巻いてある。1万メートルくらいが一巻きになっている。
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TAKUYA -
僕がおもしろいなと思ったのは、クルマのドアの内側に貼っただけで、ドアを締めたときにバーン!って音が小さくなる制振材のテープですね。
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TAKUYA -
スマホの中にもテープが使われていますよね。髪の毛くらいの超薄いテープが。
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DAISUKE -
スマホも、より小さく、より薄くを目指している。だからテープも小さく薄くなる。
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TAKUMI -
その超薄いテープの中に技術が詰まっていると思うと凄いです。
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TOMOYA -
もっとも意外な使われ方のテープって何だろう?
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DAISUKE -
伝説の便所シートじゃない?賃貸の空き家のトイレ用に、便器の水が蒸発しないように便器をまるっと覆うシート。それ、俺が開発したんだよ。で、半年で廃番。
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一同
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笑
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DAISUKE -
これだけたくさんつくってきたんだから、ユニークなものもたくさんあるよね。
DIALOGUE 5
若手が中心となって、会社を新しく。
いろんな感性の人と出会って、
前進していきたい。
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DAISUKE -
日東電工ベースマテリアルをどんな会社にしていきたい?
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TOMOYA -
新しい製品を開発して、新しい市場をつくりたいです。新市場、新用途の開拓を、包装テープに限らずいろいろやっていきたいです。
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YASUAKI -
包装テープといっても、梱包できればいいものでもあったりするから、差別化が難しい。他の会社ができないようのことをつくっていければいいな。
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DAISUKE -
やっぱり開発や企画の担当だと製品のことを考えるよね。
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TAKUYA -
僕が入社1年目のときに、色々な部署の若手が集まって、会社の未来について考えたざっくばらんな車座をやったじゃないですか。そのときに先輩たちがいろんなことを考えていて、おもしろいなと思いました。
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DAISUKE -
そうなんだ。
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TAKUYA -
仕事への考え方や取り組み方も見直せました。環境問題にも意識が高まりました。開発で何ができるか。環境にどう携われるかを考えています。将来的にはそういうプロジェクトのメンバーにもなりたいです。
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DAISUKE -
熱いね〜 会社としてもサステナビリティな社会への貢献に関心が高まってるよね。SDGsの達成も目指していかないとね。
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YASUAKI -
俺たちの若い世代が会社を動かしていきたいですね。50代以上の大先輩方に頼るところもまだまだあると思うけど、安心してもらえるように動いていきたいですね。
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TOMOYA -
事業を守っていくんじゃなくて、攻めの姿勢でいきたい。新しい製品を、新しいお客様に!
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TAKUMI -
トレンドを抑えていきたいです。環境配慮とか、半導体とか。世の中に何が求められているかを捉えて、若手が中心となってやっていきたいです。
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DAISUKE -
チャレンジできる環境が整ってきたと感じるね。もっと会社をどんどん元気にしていきたい。フレッシュさや、男女に関わらず多様な価値観に出会いたい。いろんな感性をもった人に集まってもらって、そのパワーで大きく前進していきたいね。

